
- 自分の弱みに向き合い続けるのはしんどい
- 過去を洗い出せば洗い出すほど悪いところに目がいってしまう
- 無理やり強みをつくっているようで、自分がナルシストに見えてくる
このような気持ちになっていませんか?
実は自己分析を気持ち悪いと感じるのは自己分析のやり方に問題があるからです。自己分析は自分がやってきたことをふり返るだけなので気持ち悪く感じることではありません。
辛い部分を深掘りしすぎるとマイナスのループから抜け出せなくなってしまいます

弱みやマイナス面を反転させて、ポジティブに考えていきましょう。この記事では自己分析を気分よく済ませられるポイントを解説します。
実践する自己分析方法はたったの2つです。
- どうして自己分析をするのか、目的を決める
- ジョブ・カードや自己分析シートをつくる
自己分析はデメリットよりもメリットが多いので、積極的に取り入れていきましょう。
まずは自己分析で気持ち悪くなってしまう人を解説します。
自己分析を気持ち悪く感じるのは【やり方を間違っている】から

どうして自己分析を気持ち悪く感じるのか、原因を解説します。
自己分析に気持ち悪さを感じる人は自分に矢印が向きすぎている状態です。気持ち悪いときはやり方の方法を変えるだけで解決します。
辛い状況から抜け出すためにも、まずは気持ち悪く感じる原因を見つけていきましょう。
こんな人に読んで欲しい
弱みを分析して自己嫌悪におちいってしまう
ふり返ったら何もしてこなかったことに気づいて自分を責めてしまう
ほかの人と比べてしまい、自分のいいところを見つけられない
【自己嫌悪】弱みやできなかったことだけを掘り下げまくる!

自分の弱みやできなかったことばかりを掘り下げていませんか?
苦手分野を把握して避けるために弱みの分析は必要です。ただし、ポジティブになれない弱みの分析はNGです。
自己嫌悪におちいり、精神的に耐えられなくなってしまいます。
弱みやできなかったことを掘り下げるときは原因をはっきりとさせ、どうすれば強みになるのかを考えてみましょう。
弱み | できなかったこと | 原因 | どうすればよかった? |
---|---|---|---|
自覚している弱点 | 失敗した経験 | 原因を除けば強みになる | 将来に続く考えを持つ |
できないところばかりを追求するのではなく、「どうすればよかったのか」を一緒に考えることで同じ失敗をしない効果があります。
【飽き症】取り組んだことすべて、すぐに辞めてしまう

飽き症だと思っている人は変化を好む傾向があります。
同じ方法でもくもくと作業するより、アレンジしたり方向性を変えたりと挑戦したいと思っています。
「すぐ辞めてしまった」と思うことがあったら、どうして飽きてしまったのかを考えてみましょう。
たんたんとした作業が退屈で、一度辞めたら再開できなかった

作業自体がつまらないのか、やり方を変えれば続けられるのかをチェックします。
作業自体がつまらなかった
ほかの作業に切り替えてみましょう。つまらない作業を無理にやってもストレスを溜めるだけです。
やり方を変えたら続けられた
自分のやりやすい方法に変えながら続けていきましょう。趣味や特技につながるかもしれません。
興味が変わって、やっていた作業を辞めてしまった

興味が変わったあとに始めた作業は続けられたのか?やっていた作業に未練はないのか?を考えてみましょう。
新しく始めた作業も続けられなかった

新しく始めた作業のどこがダメだったのか抜き出してみましょう。もしかしたら前の作業と同じところでつまずいたのかもしれません。
つまずいたポイントを外していけば自分に合う道筋を絞れるので、続けるきっかけにてなります。
やっていた作業を続ければよかったと未練が残った

どうして後悔が残ってしまったのか考えてみましょう。
無計画だった、新しい作業の方が効果的に見えた、という場合は一度立ち止まってみましょう

新しいことにすぐ目移りするときはリスクとリターンを天秤にかけるくせを身につけると行動しやすくなります。
やっていた作業に戻ってもうまく続けられない可能性があります。いい部分を引き続き拾って、ほかの手段も探してみるといいですよ。
今の自分にとってどちらの方が今後のためになるのかを考えてみましょう。
【自信がない】得意や特技を見つけられない

自己分析して得意や特技が見つからず、落ち込んでしまった経験はありませんか?

分かります!「自分は何も持っていない」と感じて、よく自信をなくしています。
実は得意や特技は意識しなくてもできてしまうことです。簡単に済ませられるので自覚がなく、第三者は知っていても本人は気づかないことがあります。
下の簡単チェックリストに当てはまることがないか探してみてください。思わぬ得意や特技が見つかるかもしれませんよ。
これが当てはまったら得意や特技!簡単チェックリスト
- 1時間以上続けられることがある
- 「すごいね」「よくできるね」と褒められることがある
- よくお願いされる仕事や作業がある
【面倒くさい】てっとり早くネットで似た人を探して真似する

面倒くさいと思って楽をするためにネットで検索していませんか?ここに罠がしかけられています。
ネットでの検索は誰しもやったことのある方法です。自分と同じ経験をした人は一人もいません。
検索して出てきた人はアイディアだけを真似するようにしましょう。

検索して手法を真似し、エピソードだけを書き換えようとしてもうまくいきません。ネットの人は自分ではないからです。
どのような視点を持っている人なのか、価値観は何なのか、どうやって判断しているのかが分かると人間性に厚みが出てきます。
次は自己分析しない人が思い込んでいる「得意=ずっと続けていること」を紹介します。
もし当てはまっていたら得意や特技は難しいことと思い込んでいるのかもしれません。
【得意=ずっと続けていること】だと思っている


- 自分は平凡だから特技なんてないなぁ
- 得意や特技がある人は何でもできる人でしょ?
- 何年も何十年もやっていることじゃないと得意とは言えないよね?
自己分析で必要な得意や強みをこのように思っていませんか?
自分には誇れる特徴がないと強みとはいえない、というのは間違いです。
得意は無意識に作業できること

人より優れていることをどうやって確認していますか?得意は無意識に行動していることなので自分では気づけません。
得意=行動しても疲れないこと=無意識に作業できることです。
自分に当てはまる点がないか探してみましょう。
あわせて読みたい
自己分析できない人の特徴を公開!実は自分が好きじゃない?解決方法あり
自己分析できない人の特徴を公開!実は自分が好きじゃない?解決方法あり
このような悩みをお持ちではありませんか? 自己分析ができないのは思い込みです。 まずは自己分析ができない人の特徴に当てはまっていないかを確認しましょう。 短所やネガティブな部分にしか目をむけない 「いい面しか見たくない」から知らない自分を知るのが怖い 自分を演じすぎて自信をなくす 内定がゴールだと思っている 自己分析ができない人だと気づいたら、思いこみをなくすための方法を試してみます。 過去をグラフに書いたり、他己分析を応用したりすれば自己分析は完了です。 自己分析は自分の過去を洗い出して分析するツールで
自己分析に病むのは短所ばかり分析するから!「長所は短所の裏返し」を学ぼう

自己分析に病むのは短所やできないところばかりに注目しています。悪いところに目が行くのが人間です。
ポジティブに考えて自己分析で病まない人は自分のできることだけを無意識に考えています。
どうしてもネガティブに考えてしまうときはポジティブ思考の人を真似してみましょう。
誰でもできること、できないことがある

できないことばかりに目を向けて自己分析してしまうと自分は何もできないと勘違いしてしまいます。
実は短所やできないことを裏返すと長所とできることになります。
短所
自分の細かいところまで気にしてしまう
長所
- 分析スキルがある
- 流行に敏感で、細かいところによく気がつく
自己分析で病みそうになったら、短所とできないことをひっくり返して長所とできることに変えてみましょう。
簡単にできるようになりますよ。
できないこと
分かりやすい文章を書けず、よく指摘を受ける
できること
- 指摘を素直に受け入れ修正できる
- 成長しようと根気よく行動している
それでもつまらないから自己分析はやりたくない!と感じている人に、次の見出しで自己分析のおすすめの方法を紹介します。
自分のやりたいことを深掘りしていきましょう。
あわせて読みたい
【たった3ステップ】自己分析のやり方を解説!転職や就活で活用できるツールを紹介
【たった3ステップ】自己分析のやり方を解説!転職や就活で活用できるツールを紹介
今の会社が嫌で転職したいけど、自分にはスキルも経験もない。自信がないからできない。 自己分析なんてやっても意味がないからやっていない。でも将来どうしたらいいのか分からない。 自己分析をもっと簡単にやりたい。手間がかかって面倒くさい! このような悩みをお持ちではないですか? この記事を読めば自己分析ができる簡単な方法やツールが分かり、転職だけではなく就活や将来の計画に役立ちます。 自分の過去をふり返って行動の共通点を探します。辛かったときから抜け出せた方法や、仕事でピンチを乗り越えた方法を見つけられれば、ど
自己分析はつまらないからやりたくない!そんな人におすすめの方法を伝授

自己分析がつまらなくて先に進めない、と思っていませんか?
過去を振り返るためにスケジュールを確認したり記憶のすみを探してみたりと、しなくてはいけないことが多くて辛い気持ちになりますよね

そんな人におすすめな自己分析方法を解説します。
まずは目的を決めてゴールを定め、それから自己分析をするとスムーズにいきますよ。早速やってみましょう。
「どうして自己分析するのか」の目的を決める

目的を決めると道筋が決まって進みやすくなります。自己分析にはどうしてする必要があるのか?のゴールが必要です。
- 自分のどの部分を深く知りたいのか?→得意、特技や実績、現在の立ち位置など
- どこまで深く知れたら満足できるのか?→項目だけ、具体的なエピソードを言える、将来に活かすルートを決める
自分のゴールが決まったら、実践していきましょう。
自己分析に有効なジョブ・カードや自己分析シートのつくり方を解説します。
ジョブ・カードや自己分析シートをつくる

ジョブ・カードは今後どのようなキャリアを進みたいかを考えるときに、自己分析シートは今の立ち位置からどのような未来に進みたいかを考えるときに使います。
自分のやりたいことに合う方法で自己分析していきましょう。
ジョブ・カードはキャリアの棚卸しでつくる

ジョブ・カードは自分のどんなスキルを使って、将来どんな仕事をやりたいのかを導くための自己分析方法です。
何をやってきたか、自分に何ができるか、将来何をやりたいかを深掘りしてでつくります。
まずはキャリアの立ち位置を確認してみましょう。レベル1〜4までのどの位置に自分がいるのか、基準をもとに確認できます。
スキルレベル1~4のどの位置に自分のスキルが当てはまるか確認する
- 基礎のスタッフ(レベル1)
- 業務を効率化させるシニア・スタッフ(レベル2)
- リーダー経験ありのマネージャー(レベル3)
- 業務・業績改善するシニア・マネージャー(レベル4)
キャリアマップをつくる
経験とスキルを一覧にしてキャリアマップをつくります。
キャリアマップをつくるときは実績だけを抜き出さないでください。
実績をつくるために必要だったスキルや貢献した役割、獲得した知識が人間性の厚みを生むため、自己分析に必要になります。
ジョブ・カードをつくり、キャリアプランにつなげる
ジョブ・カードにキャリアマップの内容をまとめて、キャリアプランにつなげていきましょう。
- 職務経歴から
- 仕事の役割から
- 得られたスキルや経験から
- 今後活かせそうな仕事や業界を導き出します。
あわせて読みたい
【キャリアの棚卸しとは?】転職に有利なジョブ・カードのつくり方を徹底解説
【キャリアの棚卸しとは?】転職に有利なジョブ・カードのつくり方を徹底解説
キャリアの棚卸しができるサービスを知りたい方はこちら このような悩みを持っていませんか? 実はキャリアの棚卸しが足りないせいで悩みをかかえてしまっています。 行動すればいいと分かってはいるものの、何から始めたらいいのかで進めていないからです。 キャリアの棚卸しと聞くと難しそうなイメージですが、自分の立ち位置を整理してキャリアマップをつくるだけです。 この記事を読めばキャリアの棚卸しにおすすめな方法キャリアマップとジョブ・カードのつくり方が分かります。 キャリアマップは職業能力評価基準が元になっているので、
自己分析シートはSWOT分析でつくる

SWOT分析をもとに自己分析シートを完成させます。
SWOT分析とはS(強み)、W(弱み)、O(機会)、T(脅威)を自分に当てはめて分析する方法です。企業が利用するマーケティング手法を応用して自己分析に利用します。
まずは*外部環境の機会と脅威から分析をはじめます。
(*外部環境:自分ではどうしようもない外部から影響のあること。プラス面が機会、マイナス面が脅威)
外部環境から内部環境を分析し、クロス分析で自己分析を行う
内部環境の強みと弱みは、機会と脅威に対応できるスキルを選びます。
強みと弱みを先に決めてしまうと、機会や脅威に当てはまらずもう一度分析しないといけなくなるので注意が必要です。
SWOT分析が完了したらクロス分析でお互いをかけ合わせてみましょう。

自分の今の立ち位置が見えてくるはずです。
- 強み×機会、強み×脅威
- 弱み×機会、弱み×脅威
自分の立ち位置が分かったら自己分析シートにまとめます。あとは分析結果を書き込むだけなので簡単ですよ。
あわせて読みたい
自己分析は社会人こそ必須?!仕事に悩んだときに読む「SWOT分析で社会人流自己分析」
自己分析は社会人こそ必須?!仕事に悩んだときに読む「SWOT分析で社会人流自己分析」
このような悩みや疑問を持っていませんか? この記事を読むと社会人に自己分析が必要な理由が分かり、*SWOT分析で仕事や転職に役立つ自己分析ができます。 (*SWOT分析:強み、弱み、機会、脅威の4つから課題や戦略を見つけるマーケティング手法) 社会人に自己分析は必須です。 就活のときに自己分析したから十分では?と思った方はもう一度やり直すことをおすすめします。 就活の自己分析は学生時代の経験からしか自分を見ていません。自分を見つめ直して、仕事や趣味、生活に活かしていきましょう。 まずは社会人が自己分析する
自己分析は気持ち悪い?Q&A

自己分析のやり方を間違えていると気持ち悪くない感じてしまいます。
以下の状態になっていないか確認してみましょう。
【詳しくは、記事内の「自己分析を気持ち悪く感じるのは【やり方を間違っている】から」をチェック!】
特技や得意なことを見つけるためのポイントは3つです。
- 1時間以上続けられることがある
- 「すごいね」「よくできるね」と褒められることがある
- よくお願いされる仕事や作業がある
【詳しくは、記事内の「【自信がない】得意や特技を見つけられない」をチェック!】
自己分析で辛くなるのは短所やできないことばかりを分析してしまうからです。
短所は反転させて長所に変えてしまいましょう。
【詳しくは、記事内の「自己分析に病むのは短所ばかり分析するから!「長所は短所の裏返し」を学ぼう」をチェック!】
自己分析がつまらないときは目標を決めてジョブ・カードや自己分析シートをつくってみましょう。
思ったより簡単につくれますよ。
【詳しくは、記事内の「自己分析はつまらないからやりたくない!そんな人におすすめの方法を伝授」をチェック!】
ジョブ・カードはキャリアの棚卸しでつくれます。
一緒にスキルの棚卸しもやってしまいましょう。
【詳しくは、記事内の「ジョブ・カードや自己分析シートをつくる」をチェック!】
自己分析は短所を反転させれば気持ち悪くない!まとめ

いかがだったでしょうか。
この記事を読めば自己分析に気持ち悪さを感じるのはやり方が間違っていることをお分かりいただけたと思います。
短所を反転させて長所をつくれば、自分に対する見方が変わります。
最後に記事のおさらいです。
- 自己分析を気持ち悪いと思ってしまうのは目的を決められていないから
- 自己分析をどうしてするのか、どんな結果を知りたいのかを決めてから自己分析に取り組む
- 自己分析がつまらないと思ったら、自己分析をする目的を決め、SWOT分析とクロス分析で自分を深掘りする
- ジョブ・カードや自己分析シートにまとめれば自分軸につかえる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。