
転職に企業研究って必要なの?
面倒だし、良さそうな会社に応募しておこうっと。
ちょっと待って!
転職で企業研究は必須だよ。
「就職活動とほぼ同じ」だから難しくないの。
ポイントを詳しく説明するね!

転職こそ、企業研究が必要です。
大企業にばかり注目するのはどうしてなのか。
それは中小企業の情報が少なくて、情報収集が難しく、応募しにくいからです。
日本にある会社のうち、99.3%以上は中小企業と言われています。
中小企業にも中堅企業、今後の成長に期待できる会社は多いです。
ここでは将来が有望な中小企業を見つけ、少しでもじぶんのやりたいことができる会社に転職できるよう企業研究を解説します。
こんな方におすすめ
- 企業の情報を集める方法が知りたい
- じぶんに合う企業、働きたい会社を見つけたい
- 転職活動でほかの応募者と差別化したい
企業研究とは?

企業研究とは、転職したい企業の欲しい人材像を把握し、じぶんの持ち味とマッチするかどうかを判断する材料です。
企業研究 = 就職活動
のイメージが強くありませんか?
転職こそ企業研究が重要です。
理由は2つあります。
やっていない人が多いからこそ、応募する企業に興味があり、働きたいと強くアピールすることができる
企業研究や業界研究が足りていないと、じぶんの知っている範囲で転職活動をしてしまいます。
今まで働いてきたので、「わざわざ調べなくても、じぶんは大丈夫」と思ってしまうからです。
ライバルたちとの差別化できるチャンスとなります。
企業研究を行うことで求める人材を理解し、じぶんの持ち味をどうアピールすればいいのか分かります。
転職活動は応募者の中から1位のみが採用される狭き門です。
就職活動と違って非常に厳しい道のりとなります。
一歩でも二歩でも前に進めるよう、入念に準備を整えましょう。
企業研究でじぶんの転職のゴールを見つけていく
じぶんの転職のゴールとは、じぶんのやりたいことができ、じぶんの得意を活かすことができる企業で働くことです。
転職でのゴールを目指すためにも、確実なステップを進んでいく必要があります。
今の会社で積み重ねてきたスキルや経歴を有効にアピールするためにも、企業研究は必須です。
就職活動では行きたい会社、行きたい業界を絞って、個別の企業ごとに企業研究を行います。
転職の場合は募集している企業が限られています。
行きたい企業が決まっている場合は、ホームページや転職エージェント、転職サイトの求人を確認します。
特に行きたい企業が決まっていない場合は、求人から募集している企業を確認し、深掘りして企業研究を進めます。
企業ごとに特徴を掘り下げるだけの情報収集では転職に活かせられません。
次の企業研究の目的では、有効活用方法を紹介します。
企業研究の目的

「企業研究はなぜ必要なのか」
「じぶんはこの会社で働きたいのか」
を見極めることが必要です。
そのために企業研究で目的を明確にすることが大切が必要です。
- 自分軸と照らし合わせて企業の経営理念や文化に合うのか
- 市場価値を当てはめて活躍できる企業なのか
- この会社で働くことで、やりたいことができるのか
本当に入社すべき企業なのか、会社だけではなく、応募者であるじぶんも会社を選考する必要があるのです。
ここで企業研究を念入りに行うことで、3つのメリットがあります。
信頼できる一次情報を集めて分析することができれば、入社してからのミスマッチを減らすことができます。
公式ホームページ、転職エージェントや転職サイトの企業紹介では「知られたくない情報」「隠しておきたい情報」が書かれていません。
製品やサービスを購入する消費者の立場なら「良い面」だけを知っていても問題ないですが、じぶんが将来働く会社です。
企業研究をしっかり行うことで、良い面や悪い面を把握でき、入社してからの
「こんなはずではなかった」
「すぐにでも辞めたい」
「どうしてこの会社がいいのか」
「ほかの応募者がいる中で、どうしてじぶんが選ばれたいのか」
きちんと整理することができます。
お互いの相違を減らすことができれば、ミスマッチの数を大幅に減らすことができます。
企業の欲しい人材を分析できているので、じぶんを一致するようアピールができます。
大幅にずれていなければ問題ない、とする企業は多いですが、少ない確率を上げるためにも企業研究は必要です。
「いい人材がいたら、とりあえず選考に進んでもらおう」
と考えている企業もあるので、見極めることに役立ちます。
企業研究の流れ

企業研究は慣れてしまえば難しくありません。
今回は5つの流れから情報収集の方法を解説していきます。
- 企業ホームページ、求人の採用ページを見る
- ニュースやSNSを調べる
- 四季報や帝国データバンク会社年鑑を確認する
- ベンチャーキャピタルが投資しているか調べてみる
- 実際に商品やサービスを利用してみる
企業ホームページ、求人の採用ページを見る
企業研究の一番簡単な方法は、企業の公式ホームページと採用の求人ページを見ることです。
経営者の氏名、経営理念、事業内容を確認できます。
過去の歴史や未来の目標をきちんと確認しましょう。
大切なことは「どれだけじぶんの目や耳で確認した一次情報を集められるか」です。
ホームページに載っている情報は、実際にじぶんの目で確かめたものではありません。
他の人から見るとマイナス面なことが、じぶんにとってメリットの可能性があります。
すべてを言葉どおりに受け取らず、情報はじぶんの目や耳で集めることが大切です。
ニュースやSNSを調べる
中小企業の場合、全国紙やインターネットのニュースになることは少ないですが、地方紙や業界紙に掲載されることがあります。
IT業界の場合は情報の流れが速く、更新される頻度も多いのでネットニュースがおすすめです。
最近は地方の話題でもインターネットに掲載されます。
試しに複数サイトで検索してみてください。
中小企業はニュースに載ることが少ないので、話題に上げると喜ばれます。
また、SNSで話題になっていることもあります。
会社のアカウントが作られていることがあるので、どんなことが書かれているのか、どのような商品をアピールしているかを確認しましょう。
四季報や帝国データバンク会社年鑑を確認する
中小企業は情報の公開が少ないです。
ホームページがない企業もあります。
上場している会社は四季報を、未上場の会社は帝国データバンク会社年鑑を見てみましょう。
(上場、未上場とは:株をオープンに取引できる会社を上場企業、していない企業を未上場企業という)
四季報は2,000円ほどなので購入しやすいです。
事業内容のほかに株価情報が載っているので、ここ数年の業績を確認できます。
帝国データバンク会社年鑑は1冊10万円を超えるので、近くの図書館で読むことをオススメします。
会社の規模、経営者や役員の名前、売上の推移を確認できるので、大まかな会社の特徴を掴めます。
ベンチャーキャピタルが投資しているか調べてみる
ベンチャーキャピタルとは、将来が有望な企業にお金で支援する組織です。
中小企業大きくしたい事業があっても、資金調達が難しいです。
大企業と違って、担保できる資産や知名度、倒産しないリスクが低いので、お金を借りることができません。
これから実績を作る段階なので、保証もできないからです。
そのため、「優秀な企業には支援しますよ!」という組織がベンチャーキャピタルです。
オススメは中小企業庁の経営革新支援です。
国が主体となって中小企業を支えています。
各都道府県の商工担当部局でどのように行われているのか確認できます。
【経営計画 承認 都道府県名】を検索すると企業一覧が表示されます。
お住まいの地域の有望優良企業を確認してみてください。
実際に商品やサービスを利用してみる
商品やサービスを実際に利用すると、企業の強みを把握することができます。
商品が注文から3日以内に発送され、梱包が丁寧なら「管理部門」に強みがある企業です。
在庫の把握、調達に優れているので、スピード感のある仕事を行っていることが分かります。
品ぞろえが豊富で、色のバリエーションや形状など、欲しい商品に迷うようなら、「店舗開発や営業部門」に強みがあります。
企業はどうしても「在庫を減らすべき」という意識があります。
売れ残ってしまったり、売り上げを回収するリスクを減らそうと考えるからです。
そのため、品ぞろえが豊富な企業は「商品に自信がある」と気づくことができます。
企業向けのビジネスを行っている場合は、延長線上にある、消費者向けの商品やサービスを利用してみましょう。
直接関係していなくても、取引先である企業との関係を見ることができます。
企業研究のやり方

情報収集が終わっただけで満足してはいけません。
本番はここからです。
集めた情報を元に、企業を分析していきます。
業界の中のどの位置にいる会社か
草創・導入期、成長・拡大期、安定期、成熟・衰退期を確認します。
ビジネスモデル
お客さんが消費者なのか、企業なのかでビジネスモデルが変わってきます。
経営理念、経営計画から考える
じぶんが将来働くことになる企業の目標、目的です。
社員となったときを想像し、一生懸命努めることができるか考えましょう。
じぶんの持ち味とどう噛み合うか
じぶんの持ち味と企業の強みがどう一致するのか、希望する人材に当てはまっていることをどうアピールするのか考える必要があります。
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ライバルに差をつける企業研究とは?

転職とは【応募者の中から1位を取ること】です。
企業の情報を収集をして知っているだけ、では他のライバルたちと差別化できません。
ここでは差をはっきり付けるためのポイントを解説します。
- じぶんの市場価値や自分軸と一致しているか
- 業界研究でどの立ち位置か、共感できるところはどこか確認する
- 企業のビジネスモデルは今後成長すると感じられるか
じぶんの市場価値や自分軸と一致しているか
働きたい企業がじぶんの市場価値や自分軸とマッチしていなければいけません。
入社してから、
「こんなはずではなかった」
「じぶんのやりたいことは、この会社ではできない」
と気づいても遅いことがほとんどです。
転職活動は体力やお金を消費するため、一回で決める気持ちで行動する必要があります。
何回でも転職する場合は、「この会社で積み上げられる経験はもうない」と前向きに行えばOKです。
じぶんのやりたい仕事ができる会社を見つけて、じぶんのスキルを高めましょう。
転職活動は企業だけが選考しているのではありません。
応募したじぶんも同時に、企業を選考しています。
しっかりマッチングできる会社を探しましょう。
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業界の立ち位置はどこか確認する
業界での立ち位置を確認しましょう。
草創・導入期、成長・拡大期、安定期、成熟・衰退期で必要な人材、スキルが変わってきます。
特に成熟・衰退期の場合は注意が必要です。
ビジネスモデルの転換や経営方針の見直しが必要です。
市場の規模が小さくなり、売り上げが減るのが目に見えています。
今じぶんに合うと思っても、商品やサービス、人材の配置異動などが行われる可能性があるからです。
しっかりと見極めておきましょう。
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企業のビジネスモデルは今後成長すると感じられるか
じぶんで「この会社は今後成長しそうなのか」を判断します。
直感で大丈夫です。
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企業研究 Q&A
企業について情報を集めて分析し、じぶんのやりたい仕事ができるか確認する作業のことです。
【詳しくは、記事内の「企業研究とは?」で解説しています。】
中小企業の情報は、ホームページ以外に四季報や帝国データバンクの資料を調べるといいです。
【詳しくは、記事内の「企業研究の流れ」で解説しています。】
企業研究とは?まとめ

転職には企業研究が必須です。
中小企業は大企業と違って、アピールが苦手な会社が多くなっています。
広告部門がなく、お金をかけられないので、社外に公表する余裕がありません。
情報収集は難しいですが、丁寧に行うことで有効的な転職活動に活かすことができます。
少しでもほかの応募者と差別化し、やりたいことができる転職にしましょう。
中小企業は経営者と社員が密接な関係なので、徹底的に企業研究していると喜ばれます。
「こんなに我が社のことを知ってくれているなんて」
そう思ってもらえるように、じぶんも企業にアピールしていきましょう。